IK Multimediaの「MODO BASS 2」は、現在販売されているベース音源の中でもトップクラスのリアルさと自由度の高い音作りが可能なベース音源プラグインです。
一般的なベース音源は実際にベースの音を録音する「サンプリング形式」のものが多いですが、MODO BASSはリアルタイムに音声合成を行う「フィジカルモデリング(物理モデリング)」によってベースを再現。
物理モデリングであることで、音源の容量が少なく済むことやベースのセッティングを多種多様に設定できることが魅力。
サンプリング形式の音源の方が音が良いのでは?と思う人もいるかもしれませんが、MODO BASS 2の音を聞くと本物のベースの音にしか聞こえないと感じるほどのクオリティを体感できます。
MODO BASS 2のセール価格
IK Multimedia Black Friday Sale
【ショップ】Beat Cloud
【セール期間】2024/11/10~12/3まで
・MODO BASS 2
【価格】32,990円(税込) → 75%オフ 8,240円 (税込)
>> MODOBASE2単体
・MODO MAX(MODO BASS2とMODO DRUMのセット)
【価格】49,490円(税込) → 66%オフ 16,490円 (税込)
>> MODO MAX
※海外プラグインショップの場合、為替の影響で日本円価格に随時変動があります。
MODO BASS 2ができること・魅力&特徴
まず「MODO BASS 2」ができること&素晴らしい点を挙げておきます。
- エレキベース20種類、ウッドベース2種類、合計22種類のモデルのベースを再現できる
- フィンガー、ピック、スラップ奏法が可能
- 各モデルをフレットレスベースに変更可能
- 弦の太さ、弦の劣化具合、弦の本数も調整できる
- 指弾きの強さ、使用するピックの厚さまで調整できる
- 弦を弾く位置、方向、弦の振動によるデタッチノイズの調整も可能
- 有名メーカーの全32種類のベースピックアップの選択が可能
- アクティブ、パッシブ回路の選択が可能
- ピックアップの位置をリア寄り、ブリッジ寄りなど自由に調整できる
- 7種類のストンプエフェクト、アンプを収録
- ベースフレーズパターンを収録
上記に挙げたMODO BASS2の魅力はこれだけではありませんが、特に挙げておくべき特徴は以上の点です。
大きな魅力は、MODO BASS2だけで22種類ものベースを再現できること。
他のベース音源の場合、1モデルごとに購入しなければならないので結果的にMODO BASS2はコスパにも優れたベース音源と言えると思います。(セール期間中に購入した場合)
上記に挙げた魅力について、特にピックアップして取り上げるべき点を次の項目から触れていきます。
MODO BASS 2に収録されているベース機種・全モデル
- 60’s P-Bass:Fender Precision Bass®, Alder body
- 70’s P-Bass:Fender Precision Bass®, Ash body
- 70’s J-Bass:Fender Jazz Bass®, Alder body
- Modern J-Bass:Fender Jazz Bass®, Alder bodyy
- Devil Bass:Gibson® EB-0
- Bass Man 5:Music Man® StingRay 5-string
- Rick n’ Bass:Rickenbacker® 4003
- Studio Bass:Yamaha® TRB5P
- Violin Bass:Hofner® Violin
- Thunder Bass:Gibson® Thunderbird
- Japan Bass:Ibanez® Soundgear
- Flame Bass:Warwick® Streamer
- Imperial Bass :Fodera® Custom 6-string
- Metal Bass:Dingwall® Combustion NG2 5-string
MODO BASS2から収録されたモデル
- Fretless Jazz(Fender Jaco Pastorius Jazz Bass)
- Fretless Bass Man(Pino Palladino Music Man Stingray)
- Studio Upright(ジャズ・アップライトベース)
- Rockabilly(ロカビリー・アップライトベース)
- Aluminum(Noah Paraffina Bass)
- Fusion J-Bass(Fender Marcus Miller Jazz Bass)
- Horn Bass(Danelectro Longhorn Bass)
- Punk Bass(Fender Mark Hoppus Jazz Bass)
MODO BASSの前バージョンでは14種類のベースが選べましたが、MODOBASS2ではさらに8種類が追加。
アップライトベース2機種が追加されたことで、エレキベースだけでなくアップライト/ウッドベースも使えるようになりました。
フレットレスの設定が可能
MODO BASS 2では、ベースの仕様を細かく変更でき、カスタム項目の中には「指板(フィンガーボード)」をフレット有り・またはフレットレスを選択できます。
各モデルをフレットレス仕様にできるので、楽曲に合わせて自在にカスタムできることも魅力です。
MODO BASS 2の主な機能・使い方・カスタムできる項目
ここからは「MODO BASS 2」の主な機能や、変更できる設定項目について触れていきます。
MODO BASS2は、奏法だけでなく非常に細かなサウンド調整&カスタムが可能。
まさに実物以上の細かなセッティングを自在に設定できるため、MODO BASSが多くのユーザーに選ばれている理由が理解できると思います。
「MODO BASS 2」で再現できる奏法
まず再現可能な奏法について触れておきます。
「MODO BASS 2」で再現できる奏法は、
- フィンガー奏法(指弾き)
- ピック奏法(ピック弾き)
- スラップ奏法
の3種類です。
FINGER(指弾き・フィンガーピッキング)
指弾きは、オルタネイト(2本の指の反復)、INDEX(人差し指)、MIDDLE(中指)の3タイプから選択できます。
定番の2フィンガーでの演奏を表現するならオルタネイトを選べばOK。
スローな曲では、INDEX、またはMIDDLEの設定もおすすめです。
PICK(ピック弾き)
ロックで定番のピック弾きでは、ダウンのみ、アップのみ、オルタネイトの3種類から選択可能。
勢いのあるビートロックならダウンのみを選択するなど、楽曲に合わせたピック弾きを再現できます。
SLAP(スラップ)
SLAP(チョッパー)奏法の再現もMODO BASSは優秀です。ゴリゴリのロックに合うスラップから、フージョンやファンクにフィットするスラップまでリアルに再現してくれます。
スラップ奏法のSTROKE設定では、「SLAP」「PULL」「AUTO」の3タイプから選択が可能です。
AUTOに設定した場合のみ「Threshold」のノブが表示され、どのくらいの音量(強さ)からコンプレッションを動作させるかを設定できます。
以上の3種類が、MODO BASS2で再現できる奏法となっています。
MUTING
補足として、MUTINGのノブを調整することでミュート気味のフィンガーピッキングも再現できます。
「MODO BASS 2」で変更できるセッティング
弦の本数・弦の材質・弦のコンディション
エレキベースのモデルに関わらず、弦の本数、弦のタイプ(ステンレス/ニッケル)、ゲージの太さ、劣化具合、スケール、チューニングなどの変更が可能。
楽曲に合わせて古く丸い音の弦に設定したり、バキバキのスラップを再現するために新しいステンレス弦をセッティングするなど、まさに本当のベースを自由にカスタムするように選択できます。
ピックアップの種類・ピックアップの位置
シングルコイル/ハムバッカーなど有名メーカーのピックアップ32種類からの選択、ピックアップの位置、サーキット(パッシブ、アクティブ、ピエゾ)の選択、トーンボリュームなど、ベースをカスタムするように選択可能。
JAZZベースにBMGを積んだり、プレベにダンカンを積むなど、実際のベースでカスタムすると何十万円もかかるようなカスタムを即座にセッティングできるのがMODO BASSの最大の魅力だと思います。
また、実際のベースを購入する前に、MODO BASSでピックアップの特性を体感しておく、という活用法も良いかもしれません。
ここまで特に押さえておくべきMODO BASS2の魅力をピックアップしましたが、MODO BASS2には無料で使える「MODO BASS 2 CS」というバージョンがあるので実際にダウンロードして使ってみるのがおすすめです。
無料版には制限があるので次の項目でMODO BASS2無料版について触れていきます。
MODO BASS 2 CS(無料版)の特徴・有料版との違い
「MODO BASS2」のいくつかの機能を制限した無料版「MODO BASS 2 CS」は、使えるベースの本数が制限されていることや、いくつかの機能が使用できない仕様ですが、MODO BASSのサウンドは健在。
無料で使えるありがたいベース音源です。
有料版は全部で22タイプのベースを収録していますが、無料版「MODO BASS 2 CS」 は、このうち「’60s P-Bass」モデルの1本だけを使用できます。
無料版版は60s P-Bassのみ使用可能
「’60s P-Bass」は60年代のプレシジョンベースをモデリングしたもので、この年代のプレベということはFender社のプレベでしょう。実際、サウンドもまさにビンテージのFenderプレシジョンベースの音だと感じました。
プレベは「無骨で図太いサウンド」と形容されることが多く、よく使われる音楽ジャンルはロックやパンクなど。またポップスなどでも使用されることもあります。
「MODO BASS2 CS」で使えるベースがプレベ一本だけだとしても、MODO BASSは各パラメーターを調整することで多くのジャンルにフィットする音が鳴らせるので心配はありません。
フレットレス機能が使えない
MODO BASS 2の無料版では、有料版では変更できる「指板(フィンガーボード)」をフレット有り・またはフレットレスの選択ができず、「フレットあり」のみが使用できます。
フレットレスのサウンドを再現したい。ということがないのであれば問題ないのではないかと思います。
ジャコ・パストリアスのようなフュージョン系の楽曲を作りたい場合は有料版の購入がおすすめです。
演奏パターンのバリエーションが少ない&インポート不可
MODO BASS 2では、あらかじめいくつかのフレーズパターンが収録されています。
一からフレーズを作らなくてもイメージに近いフレーズを読み込んで、楽曲に合うように調整できるので作曲スピード向上に活躍してくれる機能です。
プロベースプレイヤーの演奏を実際に取り込んで収録されたフレーズなので、グルーヴとフィーリングがお見事。
自分が一から打ち込んだ演奏と比べると大きな差を感じてしまうはずです。
有料版では現時点ですべてのフレーズパターンを使用できますが、無料版では収録パターン数が限られており、使えるパターンは全部で48種類のみ。
もちろん、自分ですべて打ち込むから問題ない!という場合は、このパターン機能を使わなくてもOK。
有料版を持っていてもパターン機能を全く使っていないユーザーさんも少なくありません。
また、有料版ではフレーズパターンのインポートが行えますが、無料版ではインポート機能が使えません。
以上が無料版「MODO BASS2 CS」と有料版「MODO BASS 2」の違いです。
- 無料版で使えるベースの機種は1種類のみ
- フレットレスの設定が選択できない
- 使えるフレーズパターンの数が少ない。フレーズインポート機能が使えない
以上の3点です。改めて触れますが、パターン機能については自分ですべて打ち込むという場合であれば全く問題ないので、2点だけが大きな違いになります。
これ以外は有料版と変わらないクオリティ&音質なので、無料で貰っていいんでしょうか….と思うほどのベース音源となっています。
Trilian(トリリアン)とMODO BASS2ならどっちを選ぶ?
ベース音源を買うなら「Trilian」か「MODO BASS 2」かどちらが良いのか?という議論が起きがちですが、どちらにもメリットがあり、作る楽曲によっては「Trilian」が良い場合もありますし、「MODO BASS 2」の方がフィットする場合もあります。
ですが、あえて双方のメリット・デメリットを個人的な意見として挙げると下記のようなものがあります。
Trilianのメリット・デメリット
- サンプリング方式ならではのリアルなサウンドで音が太い
- エレキベースもアップライトも収録
- Pops、RnB、Jazz、Balladeなど豊かなで深みのあるサウンドを使いたいときにおすすめ
- スライド奏法の自由度が低く、イメージするスライドを作る手間がかかる
- 同社のソフトシンセ、Omnisphere2を所有している場合ソフト連携によりサウンドプリセットが大幅に増加
- 音源の読み込み時に少しだけ時間がかかる
- 定期的に無料アップデートされ、プリセットが増えていく(発売以来多くのプリセットが追加されているが最初の購入のみでずっと無料アップデートされている)
MODO BASS2のメリット・デメリット
- 定番モデルの様々なベースを再現できる
- POPSやRockなど瞬発力が重要なジャンルに見合うベースの音作りがしやすい
- 実際のベースやピックアップなどカスタムの選択肢が広く、音作りしやすい
- 動作・読み込みが速く、軽い
- トリリアンよりもスライド、グリスの表現の自由度が高い
- セール開催時は1万円以下で買える事も多い
MODO BASS 2は各パーツのカスタムやセッティングなど音作りに関する様々な設定を突き詰められるのが魅力。
どちらも所有して作る楽曲によって使い分ける。という使い方が最もおすすめです。
Trilianは発売年がかなり昔ですが、Spectrasonics製のプラグインの多くはサウンドプリセットの追加が行われているため、使える音が常にアップデートされています。
シンガーソングライター・Charlie Puth氏の名曲「Attention」の作曲解説でもTrilianが使われているのでチェックしてみてください。
MODO BASS2のレビュー・まとめ
「MODO BASS 2」は、品質の高さで業界を驚かせた前バージョン「MODO BASS」をさらに進化させた究極ともいえるベース音源プラグインです。
MODO BASS 2でパワーアップしたポイントを改めてまとめると下記の通りです。
- MODO BASS収録の14種類のベースモデルに加え、新たなベース機種8本が追加され合計22本に
- ピック・スラップ奏法の精度向上
- グルーヴパターンの増加
などがあります。
他のベース音源よりも非常に細かな設定ができることは大きな魅力です。
ボディの材質や弦の太さ&状態、ピックアップの種類・弾き方の強さなど、様々な要素をモデリングし、アンプやキャビネットもモデリングされているという充実度。
このページでは、もはや最強のベース音源といっても過言ではないベース音源なので持っておくのがおすすめです。
- とにかく柔軟な音作りができるベース音源
- エレキベースもアップライトも素晴らしい音質
- オールジャンルに対応してくれる充実の収録モデル数
- さらに生々しいサウンドを求める場合、Trilianの方が良い場合もある
IK Multimedia MODO Sale
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