UJAMのBeatmaker「VICE」は、80年代サウンドを象徴するデジタルドラムサウンド、パターンを収録したドラム音源プラグインです。
80年代のヒットチャートを賑わせた楽曲は「シンセウェーブ」というジャンルに分類されています。
このジャンルは、アナログシンセを使用した楽曲が多く、それと同時に電子ドラムのサウンドも進化を遂げていきました。
生ドラムとは異なるシンセドラムのサウンドが定着し、数多くの名曲が生まれたはこの時代でもあります。
シンセウェーブを始めとした80年代のサウンドの質感を再現してくれるドラムプラグインが、この「Beatmaker VICE」です。
プラグインブティック
2024年7月16日~7月31日まで
・Beatmaker Vice ダウンロード版
価格:$75.9(11,857円 税込) → 72%オフ $20.9(3,264円 税込)
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「Beatmaker VICE」の機能・主な特徴
「VICE」は、
- 80年代のデジタルドラムを再現できるドラム音源
- 個別ドラムキット10個、12種類のスマートミックスプリセットを収録
- ワンショットの打ち込み、80年代のデジタルドラムのビート(30種類のスタイル)を収録
- 通常テンポ、1/2、2倍に変更してビート演奏可能
- 各ドラムのパーツごとに音作り・調整が可能
- パラアウト(マルチアウト)に対応
自分でゼロからリズムパターンを打ち込むのはもちろん、収録されているドラムパターンを組み合わせてビートを作れます。
他のBeatmakerと同様に、イントロやフィル、エンディング、ブレイクに分かれて収録されており、曲の構成に合わせて指1本でビートメイクができます。
また、ビートパターンは、DAWのMIDIトラックにドラッグアンドドロップでエクスポートできる、細かなビート調整ができます。
「Beatmaker VICE」のサウンドプリセット
サウンドプリセットは、「Retro」「Modern」「Experimental」の3種類にカテゴライズされており、さらに各カテゴリの中には多くのプリセットが収録されています。
【Retro】
- Filthy Dancing
- Frankie Goes To Zumunda
- I’m Mad
- Gymnastic Pants
- Vice Versaなど
【Modern】
- Miami Nice
- Spectre
- Truly Digital
- Shake Your Mullet
- El Commodoreなど
【Experimental】
- Cyberpunk
- De eM X-Files
- Relaxation
- Electric Jungle
- Futurismなど
VICEを使用したデモトラック
UJAMが公開しているVICEを使用したデモトラックは、80年代のサウンド感を踏襲しながらも現代的なトラックに昇華しています。
80年代の雰囲気を出すにはキックやスネアの音選びだけでなく、特徴的なサウンドのタムやカウベルの入れどころもキーになります。
これらの音が入るだけでもかなり80年代感を演出できます。
基本操作・使用方法ビデオ
使い方は他のUJAMビートメーカーと同様に、サウンドスタイルとキットを選択するだけで音作りは完了。
画面上部のプリセットから好みのサウンドをセレクトするだけです。
また、ドラム単体1ずつの調整も可能です。
各ドラムのサウンド調整は、画面左下の「Volume・Decay・Pitch・Filter」のノブで行います。
鍵盤に割り当てられているBD(バスドラム)、SN(スネア)などを選ぶと各パラメーターの調整ができます。
マスターの調整
UIの画面右下のエリアではドラム全体のMIX調整が可能。
Sweep、Saturation、Maximize、Ambienceで好みのサウンドに調整できますが、プリセットから選ぶだけでも完成度の高いサウンドを鳴らすことができます。
ビートの調整・ビートのMIDIエクスポート
UJAMのビートメーカーシリーズの魅力は、なんといっても音作りをせずに即戦力のドラムが鳴らせることです。
また、ソフトの画面右下にある鍵盤エリアでは、ビートサンプルが鳴らせるのでメロディやコード進行を作ればすぐにビートの土台が作れることも魅力です。
1つのプリセットごとに20種類以上のビートパターンが収録されていますが、自作曲に合わせてフィルやオカズ部分を調整したい場合などは、ビートが収録されている鍵盤をクリックし、DAWのMIDIトラックにドラッグ&ドロップすればMIDIデータがエクスポートできます。
エクスポートしたMIDIデータを調整すれば自分オリジナルのビートを鳴らせます。
まとめ
80年代サウンドはThe Weekendなどを始め、トップアーティストが取り入れたことで現代でも人気となりました。
この時代のサウンドは、POPSとの相性も良く、ディスコ系、レトロフューチャーな曲、アイドルの曲でもよく耳にするサウンドだったりもします。
近年ではK-POPが80年代サウンドを取り入れた曲を多くリリースしている傾向にあり、「VICE」で再現できるサウンドは新たなヒット曲を生み出せる音源かもしれません。
曲作りの際に、80年代サウンドを取り入れたいときに素早く呼び出せるので持っておくと何かと重宝します。
最近は、シンセウェーブにフィーチャーした音源がいくつか発売されるようになりましたが、なかでもVICEはシンプルな操作性とサウンドの良さが好印象でした。
アイデアが浮かんだときに、VICEを起動してプリセットを選ぶだけですぐに制作に入れるので、イメージを形にするまでの効率が上がります。
持っておいて損はないドラム音源なので、セール開催中にはゲットしておくことをおすすめします!